ムン太のブログ

猫、鉄道

台湾鉄道撮影 西部幹線 北新竹-竹北(2)

「台湾鉄道撮影 西部幹線 北新竹-竹北(1)」の続きです。
 
雨が段々強くなり傘をさしながらの撮影になります。
あたりも暗くなってきて露出が厳しくなってきました。
F2.8まで落としてもISO800がやっとの明るさです。
撮影対象の順行(台北方面)は区間車を除いてほぼ時刻通りに通過
しますが、逆行(高雄方面)は40分以上何も来ません。台北方面で
何か災害か事故でもあったのかもしれません。
そんな中で列車を待ちます。
 
2013/8/31 16:44
282次 自強號 太魯閣號 TEMU1000 8両編成 台湾鉄路管理局 西部幹線 北新竹-竹北
イメージ 1
台湾鉄路管理局が誇る看板列車「太魯閣號(タイルークハオ」です。この列車と「普悠瑪號
(プヨマ号)」は全てにおいて優先らしく、どんなに他の列車が遅れていても定時運行をします。
太魯閣號は最大5°の傾斜が可能な自然振り子式を採用し、普悠瑪號は最大2°の傾斜を
GPSにて制御する制御振り子式を採用しています。どちらの列車も全車指定席で立ち席は認
められていません。
事前に指定席券を購入していない場合、1.5倍の料金を請求されるとのことです。130km/hで
走行するので他の自強號より目的地に早く到着します。
 
2013/8/31 17:14
124次 自強號 EMU300 9両編成 台湾鉄路管理局 西部幹線 北新竹-竹北
イメージ 2
イタリア製のEMU300は1989年から運行されています。吊り掛け駆動方式でチョッパ制御を採用
しているので、列車の発車時に吊り掛け駆動方式の特徴である「ウ-」という低い音を奏です。
ウ-ウ-音を出しながらゆっくり加速していく音を聞いていると心が和みます。この気持ちは鉄道
好きにしかわからないと思います。。。。 この「ウ-」という音は例えるなら江ノ電の旧型車両が
発車する時の音に似ています。江ノ電の旧型車も吊り掛け駆動なので当然同じ音が出ます。
この古い列車が最近お気に入りで、西部幹線での撮影はこの列車をメインに撮影をしています。
吊り掛け駆動方式という古いシステムなのに最高速度が130km/hとは恐れ入ります。
 
この列車の撮影を終えて帰り支度をしていている時に上の画像の信号機の左側にある小さい
ライトが目に入りました。うーん、かなり遠くて望遠レンズでも良く見えないが、オレンジ色をして
いることがわかりました。このライトの位置は新竹貨物駅構内なので貨物列車が発車待ちをし
ていると想定し、とりあえず片づけを止めて、待ってみることにしました。
 
待つこと15分(マツコと15分って変換されました。マツコデラックスを思い出しました)で、ライト
が動き出しました。ゆっくりゆっくり近づいてきました。
 
2013/8/31 17:31
???次 貨物列車 E300形機関車 + 穀物輸送貨物 台湾鉄路管理局 西部幹線 北新竹-竹北
イメージ 3
雨が強くなってくる中、待ってた甲斐がありました。貨物駅構内から走行路線に転線し、
ゆっくりゆっくり走っていきます。機関車の向かって左側に座っている運転助手の方が話しか
けてくれました。
「大概今後下大雨~ 。你要回家」 ←聞き取れた言葉がこんな感じでした。
訳:たぶんこれから大雨になるぞー。あんたは早く帰った方が良いぞー
お仕事中であるにも関わらず、気を使って頂いて申し訳ないです。
助言に従って北新竹駅に急いで戻ることにしました。駅に到着してすぐに大雨になりました。
運転助手の方、ありがとうございました。おかげでほとんど濡れませんでした。
 
北新竹駅と新竹駅の間は1.4kmあります。歩いても10分そこそこですが、雨なので列車で
移動します。しかし、いつになっても列車が来ない。45分遅れで列車がやっときました。
家に帰ってニュースを見てみると台湾北部の基隆駅(チーロン)の駅が洪水により冠水した
影響で遅れたそうです。
駅に戻ると電光掲示板には軒並み130分遅れの表示が出ており、駅は人でごった返しており
混乱していました。
早く台湾の豪雨が収束してほしいと思う土曜日の夜です。